空き地

 「空き地」レオナルド・アモローゾ

            【弱い思考】p222 ジャンニ・ヴァッティモ他 法政大学出版

 杣とは森の古い名称である。杣にはいくつもの道があるが、それらはしばしば草木に覆われており、森の奥で不意に途切れてしまう。それらは杣道と呼ばれる。木こりや森番は、これらの杣をよく知っている。彼らは杣道を辿るとはどういうことか知っているのだ。ただし、杣道は否定的な意味での誤った道ではないし、目的地のない道でもない。森の中心という目的地があり、そこで杣道は途切れるのだ。この森の中心が開かれ=空き地にほかならない。しかもそれは、自らの住まいを捨てたのち到着する、外部の目的地や遠く離れた場ではなく、つねにすでに近くにあるのだが、森の奥深くに分け入ったとき、まれに、しかも、きまって突然に見つかる場である。(1983年)

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